2011年12月03日
生きるということ
「あの~おじさん」
「うん?何かな?」
「ちょっとお聞きしたいことがあるんですけど。。」
「遠慮せずに言ってみなさい」
「人生ってなんですか? 生きるってどういう事ですか?」
「ふむぅ・・・何ぞ悩んでおるようじゃのぉ」
「。。。実はそうなんです」
「まぁわしの考えで良ければ、話してみても良いがのぉ・・」
「ぜひお願いします」
「よかろう。ワシもこれまで伊達に年はとって来ておらんつもりじゃ。そこで気がついた事がある。
ただ生き長らえるだけならそれは動物にもできる事、そうじゃろ?」
「はい、おっしゃる通りです」
「ではどういう生き方をすれば動物と違う生き方が出来るのか、そこを考えてみる事だと思うがね。どうだい?」
「う~ん、どうすればいいんでしょう?」
「おいおい、君は人間なんだから自分で考える事ができるじゃろう?」
「それが。。今まで考える事無しに惰性で生きて来た人間なものですから。。。」
「まったく・・・最近の若者は生きる事に真剣味が足らんのう。実に嘆かわしい」
「。。え? 真剣味が足りない? もしかして命を懸けろ、と言う事ですか?」
「その通りじゃ!」
「やっとわかりましたっ! 私、恋に命を懸けますっ!!」
「・・・はぁ、やれやれ」
Posted by カレン at 21:43│Comments(0)
│SL紙芝居