＜　カレンの綱渡りＳＬ人生　＞

久し振りにドライブに出てみた。
今日の愛車は、先日近所の商店街でやっていた、抽選会でガラガラを回した時に当たった賞品だ。
こんな素敵なクルマを賞品にするなんて、私の地元商店街は景気が良さそうだ。





特にどこへ行くという当てもない。でも、ま、時にはこういうドライブもいいだろう。





「一時停止」・・・私にも一時停止が必要かもしれない。最近余りにも忙し過ぎた。何も考える時間がなく、ただ仕事にのみ流されて、
あっという間に時間ばかりが過ぎ去ってしまった。
そうか、最近のイライラは案外この事が原因かもしれない。そうとわかれば、もう悩む必要はない。





気の向くままに、思いっきり走るだけだ。気の済むまで、走り続けるだけだ。
エンジンの鼓動に我が血の流れのビートを合わせ、タイヤの擦過音にのみ我が耳を傾け、彼方の地平線にのみ我が目を留めよう。
心が元の私を取り戻すまで・・・。





夕方になろうとも、夜になろうとも、誰も私を止めることはできない。
止めることが出来るのはただ「バーゲンセール」のみ、いや違った、自分のみだ。
今や私は走るマシンと一体化したのだ。





何という事!　夜になってしまったというのに、ヘッドライトが点かない！　
この街灯もない暗闇、ライトなしで走るのは不可能だ。
結局、走るのを止めたのは自分ではなく、予想もしなかった愛車によってだったなんて・・・orz

　　（完）